従業員の声
犬舎の仕事は保育園や老人ホームなど通じるところがあります。
犬は言葉を発しません。
知能も人間でいう2歳から3歳程度と言われます。
一匹づつ性格も違えば行動も違います。
犬舎では犬を大事に扱うことを最優先に考えています。
しかし仕事の内容の多くの時間はお掃除となります。
お掃除するために、毎日ドッグランに犬を出しますが、
素直に出てくれる子、飛び降りてでも早く出たい子、奥に引っ込んでなかなか出てこない子など性格もそれぞれ違います。
前者はいいのですが、後者の奥に引っ込む子を自分の力で打ち解け、素直に出てくれるよう日々接することが重要になります。
飛び降りる子などは飛び降りると危険ですので、しっかりと顔を覚え、「この子は飛び降りる子」と認識すれば、扉を開ける前に身体でガードし飛び降りないように体を保持し出して降ろす。
犬とのコミニュケーションが取れずに奥に引っ込んで出てこない子になってしまうとそれだけ出すこと入れることに時間が取られます。
それが続くとお掃除の時間が遅れ、自分だけ作業が遅れていると感じてしまいます。
そういった悪循環が産まれると早く出すため、入れるために犬を粗末に扱う事になるという事にもつながりますので、早く犬の顔を覚え、性格を覚え、顔を見ただけで小屋に戻せるというのが時間短縮のカギにもなります。
掃除を終えれば次は犬のケアです。
ブラッシングに爪切り、カレンダーを見て出産予定日に近い母犬の移動など。
生まれた子犬はお母さんを見て育ちます。
お母さんが私たちを警戒すると子犬も人を警戒する子に育ってしまうかもわかりません。
お母さんと離れ、飼い主様の元に行くまでの短時間で人への警戒心を解かなくてはなりません。
しかし私にはすごくなつっこい子ばかりです。
出産中でも私が覗けば「頭撫でて♪」と近寄ってきます。
子犬を産んだ後も、子犬の授乳中に私が通ると子供をぶら下げながら私に近寄ります。
そういう母を見て育つ子犬は、母親と離れても私にすぐまとわりつきます。
犬が私たちにに慣れているかいないかでその子犬の人生が変わると言っても過言ではないんです。
掃除に没頭するのではなく、自分が飼い主だというつもりで犬に接してもらう事が大変重要になります。
責任は重大ですが、毎日犬と接する仕事など、どこを探してもありません。
毎日癒されながら仕事をできるなんて素敵な職場です。